正射投影と中心投影の違い

私たちが通常目にしている地図は、正射投影(正射図法)で地上全体を表したものです。
正射投影とは、被写体を真正面から映し出したもののことで、地図の場合は、地表全体を真上から見たように表現されています。
つまり、地図に記載されている情報は北海道も沖縄も真上から見ているという物理的にありえない状態になっています。

中心投影は空から撮影した写真のように、空の一点から地上を見る形になります。
写真の中央は、真上から見ているため正射投影となっています。
しかし、中心から離れるほど正確な位置や建物の形状が分からなくなります。

地図は多くの場合、航空写真から作成されます。
しかし先ほど説明した通り、中心投影なのでそのままでは正しい地図になりません。

地図化するためには、中心投影による位置ずれや建物形状の変化を修正する必要があります。
そのように修正をおこなった画像を「オルソ画像」と呼びます。

また、ズレを補正する事をオルソ補正とも呼ばれます。
ただし、オルソ補正はあくまで位置のズレを地図化することを目的とした修正であり、画像に写ったビルなどの見え方は傾いたままです。

私たちが通常目にしている地図は、正射投影…